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2019-05-01

【鉄道ファン図書館】5月新規公開図書のお知らせ


創刊号から順に公開するレギュラー分は,1966年前半(1966.1~6)の6冊です.また,人気の高かったセレクト分は,国鉄時代に発行の3冊(1975.5,1975.10,1983.2)とJR化後に発行の3冊(1994.2,1994.6,2007.3)です.

■レギュラー公開分のトピックス
東海道新幹線は開業から1年が経過し路盤が安定したことから,1965年11月に速度向上が図られました.この時から,約20年間にわたり継続する東京-新大阪間3時間10分運転が始まったのです.1966年1月号ではその当時の様子を,運転面,試乗記など多角的にとらえ記録しました.今の高速新幹線網のまさに原点と言える内容です.また,特急網がテーマの巻頭記事は,後年,本誌で手腕を振るわれる手塚一之氏の執筆によるもので,各列車の編成図も収録,これはたいへん貴重な記録と言えるでしょう.
 1966年3月号は,民鉄の最新形,長野電鉄OSカーを新車紹介.3大都市圏以外の車両が大きく扱われるのは珍しいことでした.なお,この当時は「車両のページ」と柱立てした車両紹介コーナーが見られますが,これは今の「CARINFO」同様,新車はもとより改造車など,気になる車両情報を集めたページでした.また,1966年6月号からは「鉄道ファンニューススコープ」として,車両以外(施設など)の話題を取り上げるコーナーも始まりました.

■セレクト公開分のトピックス
本誌はまもなく創刊700号を迎えますが,その中で,一二を争う人気の月号が,いよいよ今回公開されます.1975年10月号「EF58形電気機関車」特集号がまさにそれで,ファンの間では「ゴハチのバイブル」とも呼ばれ,とくに引退が迫った1980年代にゴハチ人気が再燃,当月号は二次流通の市場でも高値が付けられたと聞きます.EF58形全175両の配置,形態を詳細に解説し,誌面の2/3をEF58形の記事が占めるという異例の構成としました.「形態分類」という車両の見聞方法は,これを機に始まったと見て良いでしょう.
 そして,時代は下って2007年3月号も5月公開分に含めました.鉄道ファン図書館では記念号を除くともっとも新しい月号で,E233系の登場に合わせて巻頭に新車ガイドを掲載.また特集は「九州ブルトレ最終章」と題し,ブルトレ“富士”+“はやぶさ”,“なは”+“あかつき”がともに現役だった最後の時をとらえた内容です.ちなみにその後,“富士”+“はやぶさ”は2009年3月,“なは”+“あかつき”は2008年3月に廃止されました.


■「交友社 鉄道図書館」からの移植コンテンツ
○'73 国鉄車両配置表
 国鉄時代,単行本として刊行した「車両配置表」です.
 すでに公開中の68~72年と86年版ともにご利用下さい.

○100年の国鉄車両1
 日本の鉄道100年を記念して,当時の国鉄が編集した歴史的車両の一覧書です.
 全3冊のうち「1」は機関車です.
 1872年新橋~横浜間開業時の蒸気機関車から,国鉄最大の1967年製電気機関車EF66形や,2000PS級機関搭載の1970年製ディーゼル機関車DE50形までを形式写真付きで網羅しています.

以上をお楽しみ下さい.