メールマガジン

2019-04-01

【鉄道ファン図書館】4月新規公開図書のお知らせ


創刊号から順に公開するレギュラー分は,1965年後半(1965.7~12)の6冊です.また,人気の高かったセレクト分は,国鉄時代に発行の3冊(1977.10,1979.1,1987.1)とJR化後に発行の3冊(1992.8,1994.1,2004.9)です.

■レギュラー公開分のトピックス
1965年7月号の表紙は7000系「パノラマカー」.創刊号にも用いた同車の印象とはずいぶん変わり,行き先表示板などにこなれた印象を持ちますが,本誌も5年目に突入,さらなる発展を期待された時期でした.なお,この7月号の特集は「名古屋地方特集」で,国鉄はもちろんのこと,名鉄に詳しい解説を付しました.続く8月号の特集は「撮影地ガイド〈ワイド版〉」と題し,全国各地域のファンが各地を解説.もはや廃線になっている鉄道も含まれており,単なるガイドではなく,読み物として十分に楽しめる内容と言えましょう.なおこの当時は,のちに鉄道ジャーナル社の編集長となる竹島紀元氏が本誌編集に参画され,8月号でも「青森桟橋」といった情感ある記事を扱われています.
 さて,1965(昭和40)年には10月1日にダイヤ改正が実施されましたが,このニュースについては11・12月号に収録,各地で電化開業が相次ぎ,名古屋―熊本間を結ぶ481系“つばめ”などが誕生しました.そして12月号は,当時の黒岩保美編集長がデザインしたヘッドマークを掲げたC62形が表紙です.特集はC55・C57形で,現役時代に語られる蒸機特集とはどのようなものだったのか今では想像できませんが,生き生きとしたグラフはまさに垂涎ものです.

■セレクト公開分のトピックス
丸ノ内線の赤い電車が表紙の1977年10月号は,巻頭から130ページ余り(全体の約2/3)を地下鉄で綴る「地下鉄大特集号」です.当時の日本国内の地下鉄を網羅,年代を追って拡大した路線網を図示し,海外の地下鉄情報も多数盛り込みました.1979年1月号は151系“こだま”登場から20年と言うことで,特集は「電車特急20年」.懐かしい151系特急のグラフや53-10ダイヤ改正の表情も含めています.ヨンサントオから10年目,181系“とき”の終えんが迫っていた時期のことでした.そして,JR化が目前に迫った1987年1月号は,「61-11 話題の列車ラインナップ」と題し,国鉄最後のダイヤ改正を特集いたしました.まさにJR時代に突入する車両・列車群を一堂に会した内容となっています.
 JR化後の月号では,1992年8月号は「JR車両 file92」特集,1994年1月号と2004年9月号はいずれも地下鉄特集号です.今回の4月公開分では,先月の3月公開分に続けて地下鉄特集を揃えた格好ですが,いずれも人気の高かった月号に相違なく,誌面を繰れば,詳細な記事と関連するビジュアルを多数取り上げていたことが共通します.94年1月号では,各社局のストアードフェアカードの運用状況を含めたことも時代の特徴と言えましょう.また,04年9月号は,営団地下鉄からの転換を機に「東京メトロ」の特集号です.

■「交友社 鉄道図書館」からの移植コンテンツ
○国鉄車両配置表
 国鉄時代,単行本として刊行した「車両配置表」のうち,すでに68~71年,86年版を公開中で,4月1日からは新たに72年版の公開が始まります.JR化後に恒例となった車両ファイル特集,そして本誌付録の「車両配置表」と合わせてご活用ください.

○国鉄制作「東海道新幹線」PR冊子
 東海道新幹線2年のあゆみ
 東海道新幹線5年のあゆみ
 Eight Years of Progress
 A Decade of Progress

 以上で「東海道新幹線」の冊子は移植完了です。

以上です.
どうぞお楽しみ下さい.