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2020-07-01
【鉄道ファン図書館】7月新規公開図書のお知らせ
■7月1日新規公開分のご案内
創刊号から順に公開する6冊「国鉄月号順」は1973年3月号から1973年7・9月号の6冊,また,JR化後の各号を順に公開する6冊「JR月号順」は1991年5・6・8・10・11月号と1992年10月号の6冊となります.
■国鉄月号順のトピックス
「SLブーム」も終盤に入り,蒸機は引退の一途ではありますが,そのような中,にわかに南九州地区に注目が集まってきました.1973年9月号では鹿児島地区で運転されたお召列車の模様をグラフ展開,さらに急行“日南3号”への蒸機再登板へと話しは続きます(詳細は次回配信分).
いっぽう蒸機以外の話題では,東北新幹線工事のため,昭和48年4月ダイヤ改正でその役割を終える上野-東京回送線の記事(1973年5月号)に注目してみましょう.とくに見どころは東北新幹線開業後の東京駅配線図で,第6・7ホームの2面4線が東海道・東北直通用に記されていますが,これが現在,第7ホーム(14・15番)がカーブしている理由だとわかります.おのずと中央線重層化,東北新幹線乗入れ,上野東京ラインの開業といった現状と比較してみたくなる内容です.
■JR月号順のトピックス
1990年代の前半は,JRをはじめ各社から新形式が毎月のように誕生し,誌面の大半は新車ガイドなどの情報ページで占められていました.これは読者の皆さまからのご要望を反映したものでもあり,ようやく携帯電話が一般的になりはじめたころ,ネットによる情報収集も皆無の時代,本誌に託された使命は今とは比べものにならないぐらい大きなものでした.
なお,本誌の英語表記(JAPAN RAILFAN MAGAZINE)と月号表記については,1970年1月号から「ボドニーボスター」という欧風書体を用いておりましたが,1991年7月号の30周年記念号を機に,現在の「ゴナ」書体に変更,1991年6月号が欧風書体使用の最後の月号となっています.ちなみに,2004年版から付録の「鉄道ファンDiary」には当時の書体を用い,本誌の継続性を意識したものとしております(鉄道ファン Diaryは印刷版のみの付録です).
■「交友社 鉄道図書館」からの移植コンテンツ
○[国鉄電車] > [直流用 新形電車教本]
○[国鉄電車] > [直流用 新形電車教本 付図集]
昭和45年に交友社から初版が発行された書の,平成11年改訂第19版です.発行年代と版数から,国鉄電車が確立された頃から国鉄末期にかけての教本ということがわかります.「序」でも,電車運転科(直流)の教科書または入門書として推せんしたいと記されています.昭和62年の改訂時に201,203,205系を加え,12~15章の約200頁を充てた700頁を超える書です.