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2020-04-01

【鉄道ファン図書館】4月新規公開図書のお知らせ


■4月1日新規公開分のご案内
創刊号から順に公開する6冊「国鉄月号順」はおもに1971年後半,また,JR化後の各号を順に公開する6冊「JR月号順」は1989年半ばの各号となります.

■国鉄月号順のトピックス
今回も「SLブーム」たけなわの各号で,1971年8月号では奥羽本線のC61形,10月号で北九州のD50・D60形,そして12月号では函館本線のC62形重連と,次第に蒸機が去って行く状況が誌面から伝わってきます.また,蒸機運転線区/運用図といった情報も漏れなく収録しており,撮影ファンが訪れる地域・路線もこのころから急激に狭まってきました.蒸機以外では「冷房通勤電車」(1971.9)と「京阪3000系」(1971.8)の2編が,ちょうど今回公開するJR月号順の「車両冷房1989」(1989.8)と「京阪8000系」(1989.10)と対比でき,各時代の最新技術の違いに注目してみても良いでしょう.

■JR月号順のトピックス
JR化から約1年が過ぎた1989年半ばの6冊となります.当年度も新形式・改造車の登場が多く,巻頭に新車紹介ページを設ける月号も多数見られます.また,1989年夏季から“トワイライトエクスプレス”の運転が始まり,北海道への熱がより高まった時期でもありました.新車ガイドでは個室寝台車が多数紹介されており,当時の「夢」が目の当たりにできます.1989年9月号特集の「JR特急 気になるあれこれ」は,編集部員が現地取材に訪れ各列車の乗車体験を報告するというユニークな構成で,その多くが国鉄形のリニューアル車というのも当時を物語っています.また,1989年7月号は,JR化後2回目の「車両のうごき」特集号で,配置表とともにお楽しみください.

■「交友社 鉄道図書館」からの移植コンテンツ
1.【運転業務資料】国鉄指導要目準拠 運転理論(蒸気機関車)
 中部鉄道学園運転第一科による蒸気機関車の運転理論書で、初版は昭和33年。収録したのは昭和41年改訂版だけに、戦後の国鉄蒸気機関車に関する事柄が分かります。
 前半は蒸気機関車の基本的性能に関する事柄で、後半になるとけん引定数、運転線図、操縦法などが解説されています。

2.【辞典・事典 類】鉄道用語辞典 吹田鉄道教習所編
 昭和30年に発行された鉄道用語辞典で、専門用語のほか俗語や法令用語などを網羅している。異級急行券、リザベーション・センターなど今日にはない用語が散見されるなど、興味深い。