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2020-02-01

【鉄道ファン図書館】新機能と2月新規公開図書のお知らせ


■2月1日新規公開分のご案内
創刊号から順に公開する6冊「国鉄月号順」は1970年後半(1970.7~12),また,JR化後の各号を順に公開する6冊「JR月号順」は1988年前半(1988.1~7:1988.5は既公開)となります.

■国鉄月号順のトピックス
「SLブーム」も佳境を迎えた時期の6冊です.C59・C62など大形蒸機が姿を消していった当時,毎号のように呉線ほか山陽地区を扱い,今回公開の6冊中,唯一「特集」と打ったのが1970年10月号の「C59形」だったことからも,その大形機に向けた熱気が感じられます.当然フォトサロンや折込み写真もこれら蒸機で占められていますが,一方で逆に目立つのが1970年12月号の581系“はと”のグラフです.ちなみに1970年10月改正では,鹿児島電化が完成し特急“有明”が電車化され581系が西鹿児島に到達.さらにクハネ583も完成し,北へ南へ581・583系の大拡散が始まったのでした.また,1970年9月号では,軽便鉄道の縮小が進んだことからその小史を扱っています.とりわけ小形蒸機に造詣の深い臼井茂信氏の記事には注目です.大形蒸機の影に隠れていた存在にも目を向けてみましょう.


■JR月号順のトピックス
1988年と言えば3月に青函トンネル,4月に瀬戸大橋が開業し,日本列島が一本の鉄路で結ばれる世紀の大ダイヤ改正が実施された年であり,“C62ニセコ”の運転開始も同時期のことでした.誌面でも当時の興奮を余すことなく伝え,運転を始めたばかりの“北斗星”ルポ,ダイヤ改正に合わせて誕生したグレードアップ列車に体験乗車するという記事を多数,各月号に収録いたしました.「誌上最大の作戦」と題した6月号特集(7月号では中面記事)では,現在もおなじみのフリーランスプロダクツが乗車体験(全国)を行なった珍しい企画で,この中で芦山公佐氏が描いたイラストは,妹尾河童氏の名著「河童が覗いた~」シリーズ同様の視点としたユニークなもの.これが後の,1990年11月号(既公開)のブルトレ特集へと展開したことは言うまでもありません.また,1988年4月号の新車ガイドは近鉄21000系「アーバンライナー」です.80000系「ひのとり」と比較してどうぞご覧ください.


■「交友社 鉄道図書館」からの移植コンテンツ
○形式図集-客車形式図下巻
 ※大正十五年六月 鐵道省工作局車輌課 による形式図集で,貨車2巻に続き、客車2巻の収録も完了しました.続いて軍用客車も公開を予定しています.

○新版 略圖の機關車
 機関車工学会が昭和8年に交友社から刊行した,当時の蒸気機関車について詳述した技術書.収録は,昭和40年刊の第24版のため,戦後製のC62形まで収録されている.