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2019-08-01

【鉄道ファン図書館】8月新規公開図書のお知らせ


■8月1日新規公開分のご案内
創刊号から順に公開するレギュラー分は,1967年後半(1967.7~12)の6冊です.また,人気の高かったセレクト分は,国鉄時代に発行の3冊(1975年9月号,1976年5・10月号)とJR化後に発行の3冊(1991年4月号,1997年11月号,1998年3月号)です.

■レギュラー公開分のトピックス
今回の見どころは,1967年10月改正にともなうその前後の出来事と言えましょう.
 一つは1967年12月号の「さようなら常磐線のSL」.これは常磐線からのC62けん引“ゆうづる”の撤退にあたり,当列車を狙う撮影ファンが集まり始めたこと.つまり「SLブーム」という社会現象が生まれたのがこのころでした.翌年の「ヨンサントオ」では十三本木峠(奥中山)から蒸機三重連が廃止されるなど,ブームは一気にピークに向かいますが,まさしくその予兆として「C62ゆうづる」にまつわる現象を捉えることができます.
 そしてもう一つは581系の登場です.1967年10・11月号では当系列をつぶさに眺めたガイドを扱っておりますが,寝台電車と言う世界初の代物を目の当たりにした当時の誌面は,一見する価値があります.

■セレクト公開分のトピックス
注目の月号が揃っておりますが,ここでは,その後シリーズ化されることになる「JR短絡線ミステリー」(1997.11)をピックアップいたしましょう.
 本特集はこの後,1年に約1回のペースで記事展開され,2013年4月号の11回目〈私鉄の車両基地〉をもって,ほぼ全場面を総覧したことから終了いたしました.いずれも線路配線のエキスパートでもある祖田圭一さんが執筆・作図を担当,当初はシリーズ化は考えておらず,この一編のみの予定でしたが,読者・制作関係者から大きな反響をいただき,継続することとなりました.初回はいわゆる三角線や貨物線(N'EX・はるかのルート),JRと私鉄の短絡線を眺めましたが,大汐線(大井-汐留間)をはじめ,現在使用さていない路線も多数収録されており,歴史も感じる内容になっています.線路配線は鉄道趣味の一端です.皆さんにお楽しみいただけること,間違いありません.

■「交友社 鉄道図書館」からの移植コンテンツ
○最新20系特急客車 関西鉄道学園編
 ※昭和41年10月25日発行の、20系客車を詳述した書です。
○最新20系特急客車付図集
 ※上記本編に対する付図集です

○国鉄電車のあゆみ -30系から80系まで-
 ※昭和43年2月10日発行の、「国電のバイブル」と呼ばれる名著です。