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2019-07-01
【鉄道ファン図書館】7月新規公開図書のお知らせ
■7月1日新規公開分のご案内
創刊号から順に公開するレギュラー分は,1967年前半(1967.1~6)の6冊です.また,人気の高かったセレクト分は,国鉄時代に発行の3冊(1977.2・3,1979.12)とJR化後に発行の3冊(1990.5,1992.4,1997.12)です.
■レギュラー公開分のトピックス
1967年1月号から,各地からのREPORT数本で始まるという構成なっています.これは現在,一般の雑誌でも多く見られる手法で,現役編集部員も参考にしたいページ順です.
さて,1月号の誌面記事では,「ヨンサントオ」と呼ばれるダイヤ改正を翌年に控え,速度向上の記事が目立ちます.また,157系の解説記事にも注目いたしましょう.新製から改造,そして現況までと言う,今でこそ特定の車両を解説する記事は多く見られますが,当時は旧形電車・客車の生い立ちがほとんどで,新性能電車を取り上げるのは初めてだったのではないでしょうか.この50年以上も前の記事は資料価値のたいへん高いものと言えましょう.
続いて,1~6月号連続でとくに注目したいのが誌面後半に「車両メモ」と柱のあるコーナーです.これは前年までは単に「JNR 車両のうごき」として,新製・転属・廃車など車籍に関わる事柄(表)のみを記した内容でしたが,これに投入予定形式や,落成・改造に関わる事情を細かく記述した内容で,「ヨンサントオ」を前にしたさまざまな車両事情に触れることができます.連続してご覧いただくと,当時の概要がとてもよくわかります.
■セレクト公開分のトピックス
国鉄時代の発行分は
「国鉄電車特急」(1977年2月号)
「私鉄のロマンスカー」(1977年3月号)
「新幹線15年」(1979年12月号)
の3冊.「新幹線15年」は本誌初の新幹線特集です.
JR化後の発行分3冊は,新車ガイドが巻頭を占めた1990年5月号と1992年4月号,そして7月公開分でぜひ注目したいのが,1997年12月号特集内の記事「国鉄メークを創った男たち 辻本達廣氏語る」です.
国鉄特急に欠かせないのが,その先端に誇らしく輝く“特急シンボルマーク”.もはや現役車では185系と381系だけにしか見られませんが,当マークは1958(昭和33)年の151(←20)系新製時にデザインが公募されたものでした.本テーマを特集に掲げた際,あらゆる角度からマークを捉えたいと考え,そして,公募当選者(辻本達廣さん)の話しを伺いたく,1958年当時の広報誌を手掛かりに辻本さんを見付けだすことができ,国鉄側設計担当の星 晃さんとの対談実現に至りました.
本誌ではあまり見ない切り口ですが,特急シンボルマークのデザインが発端で,デザイナーとして成功されたと言うたいへんうれしい事実もお話しいただき,わずか4ページ展開ではありますが,ここに特筆することにいたしました.
■「交友社 鉄道図書館」からの移植コンテンツ
○'75 国鉄車両配置表
※「国鉄車両配置表」既公開分の移植が終了しました.
○100年の国鉄車両3
日本の鉄道100年を記念して,当時の国鉄が編集した歴史的車両の一覧書.
「3」は電車・気動車です.
明治末期から走りはじめた電車が,木製車体から鋼製車体となり,戦後に長距離運行ができるようになると,やがて101系通勤電車や151系特急「こだま」が登場.さらに581,583系寝台電車や381系振り子電車にまで発展します.
一方、気動車も蒸気動車やガソリン動車からはじまって進化し,キハ181系特急車の登場,さらにはキハ391形ガスタービン車の試作へと発展しました.
最後は新幹線電車です.0系はもちろんのこと,試験車から事業用車まで登場します.
※全3冊の移植が終了しました.
以上をお楽しみ下さい.